2016年10月2日日曜日

日本ではじめてのクメールのお寺建立!プチュンバン(カンボジアのお盆)の日に

在日カンボジアの人たちの悲願だったクメール寺院が日本にできた。
難民として日本に来て以来、同じ難民として日本に暮らすベトナム・ラオスの人たちのお寺はすでにあったのだか、カンボジアのお寺だけがなかった。これには祖国カンボジアの政情不安など様々な理由があったわけだが、来日30年余が立った今日、ついにクメール寺院ができた。

開闢のお祝いとプチュンバンを兼ねた祭事に招待されて行ってきた。
 
在日カンボジア人の多くは慶弔やお祭りの際にお寺がないことでとても苦労していた。お坊さんだけをカンボジアから呼んだりしていたが、これからはそんな必要もなくなる。(お坊さんはカンボジアから招いて数カ月交代で常駐するそうです)

 
 
在日カンボジア人コミュニティも1世から2世、その子どもたちの世代になってきている。3世代がこのお寺によって一つとなる、寺院としての機能のみならず、彼らの世代を超えたコミュニティ形成の重要な鎹になっていくのだろう。

祭事は全てクメール式。お昼ご飯もまずはお坊さんから。


それにしてもものすごいごちそうの量。
祭事の後、田んぼのあぜ道を家路につく彼らの姿からは、20世紀の苦難の歴史を歩んできた厳しさよりも、肩の荷が下りたような、そんなほっとした空気を感じた。これで自分たちの伝統と文化を子どもたちに引き継ぐことができる、という安堵感なのだろうか。


2016年3月14日月曜日

現地報告~プノンペン・VDTO近況

●現在のVTDOの状況
校舎の様子がずいぶん変わっていて驚きました。いま生徒は300人くらいだそうです。遠方にいるブティさんに代わり、チャンター校長先生が、切り盛りしています。チャンター先生は今授業はもっておらず、学校のマネージメントと、他の先生方の補助で授業に入っているそうです。
 ●PC教室の様子
ARBAが支援してできた週末のパソコンクラスでは、いまは日曜午前だけの開講ですが、今日は22名の生徒さんが参加していました。ひとり一台パソコンを使っていて、wordで英語の文字入力を練習したり(中にはクメール語の入力を難しそうにやっている子も)、Excelで表計算や、パワポでグラフ作成をやっている子もいました。ホン先生という、先生の大学生の方が、とても丁寧に教えている印象でしたが、いろいろなレベルの子を一度に相手しているので大変そうだなぁというのも素直な感想でした。

IT系の大学に通う大学生に先生をお願いしているのですが、とても丁寧にしかも個別に指導しているのが印象的でした。一人一人の子どもの質問や疑問にも実に丁寧に答えている姿を見ると、教育で最も大切なのは、優秀で情熱のある先生と、学ぶ意欲のある子どもたち、この2つだけなんだな、ということを痛感します。

また、子どもたち一人一人が自分専用のノートパソコンをあてがわれているのものいいな、と思いました。じ分の名前を書いたシールがパソコンに貼ってあります。
これによって、コンピューターを大切にし、子どもたち自身が愛着をもって管理することを学ぶのでしょう。


今後の課題としては、子どもたちの学習成果のアウトプットをもっと充実し保証してあげられたらな、と感じました。たとえばプリンターを導入したり、プロジェクターを使った成果報告会をやってみたらどうかな、と。インプットばかりではなく、アウトプットの確保も学習意欲に直結するのではないか、子どもたち自身からあたらしい使い方の提案なども出てくるのではないか、と感じました。



2016年2月24日水曜日

PCスクール活動日誌~会社訪問に行ってきました。

すでに5年余り続けているVDTOでのPCスクール。最近では受講希望者が多くて選抜するのに苦労しているとのことです。

 今回初めての試みで、プノンペン市内で事業展開しているA-Leads Co.ltdのご厚意により、こどもたちの会社訪問が実現しました。
同社は一昨年よりこのPCスクールの運営費の寄付もいただいています。
かんぼじあにおけるオフショア事業を手掛ける同社の訪問は、イ彦友たちが学んでいるITリテラシーが実際にどのような仕事と結びついているのか、を身をもって知る大変優位意義な機会となりました。
この訪問がきっかけに、PCスクールの内容もおそらく変化していく気がしています。
どう変わっていくのか、またその目的は何か、を先生や子どもたち自身が自分で考え、試行していくきっかけになればと願っています。

 子どもたちの質問に対して丁寧に対応をしていただいた同社のスタッフの皆さま、そしてこのような機会を設けていただいた橋本社長、ほんとうにありがとうございました。

2015年8月17日月曜日

VDTO PCスクール状況報告


すでに4年目になるVDTOでのPC教室。
短いプノンペン滞在中に運よく新しいクラスの第一回目の授業にあたったので、見学してきました。

3か月全12回の授業を1クールとしているので、4月からのクラスが卒業した時期だったんですね。

4月からインターネットのプロバイダーを代えたとのことで、かなりのサクサク感です。
この教室は単なるパソコン教室ではなくて、インターネットをおもいっきり使うことが括目なので、速度は重要な要素です。
子どもたちにストレスなくインターネットの世界に触れてほしいわけです。

今日は第一回目なので、まずはPCの基本的な操作から。
半数の子どもが初めてPCに触れたって言ってます。これが彼らの世界への扉になればうれしいです。
4年前に導入したclassmatePCが健在なのはちょっとびっくり。

検討事項としては、
受講希望者が多く、他方で使用可能なノートPCが不足しているとのことでした。
かなりの台数を持ち込んではいるのですが、故障が多いようで、今も5台が使えない状態でした。
ちょっと診断してみると、ほとんどがHDDのトラブルのようです。(セクター不良)HDDを交換するよりも、新しいものを導入したほうが安上がりだと。
スペックは何でもいいのですが、OSがVista以上、無線LAN機能があることが必須です。DVDなどの光学ドライブは必要ありません。
どなたかいらないノートPCがあるよ、って方、ご連絡お待ちしています!
もうひとつの問題は運搬ですね。カンボジアは中古の電気製品は(公的には)輸入不可、ですので、支援物資として持ち込むほかありません。その手続きの過程でよくわからない費用が発せ宇するのですよね(;´・ω・)
 
 
✫この教室は A-lead Co.ltd様からのドネーションを充当して運営している講座です。

2015年3月9日月曜日

プノンペン スティンブミアンチェーVDTOでの「食育」特別授業報告その2

今回の食育実践にとどまらず、同地で支援活動を行う上で最も大切にしてきたこと。。。それは現地の歴史的文化的風習を前提とし、それを否定することなく、日本の持つ教育的経験やアイデアを加味することで、あたらしい教育的価値を創造していくことにあった。

カンボジアの小学校の国定教科書にも、「食」に関する記載がある。それを前提としたコースウエアの作成に留意した。

カンボジアの小学校教科書の食育について
 
何しろ先生たちも子どもたちも初めてのこと。お互いに考えながら、一緒に自分たちの食について考えてみよう、という空気だけは醸成できたのではないだろうか。

とはっても、これはVDTOに限らずカンボジアの学校文化・教師文化に由来することなのだが、食事に対する「規則」や」法則」に力点が置かれてしまい、先ず自分が普段食べているものと自分の成長との関係を客観的に理解するまでに至らなかったことが最大の反省点といえる。
先生による特別授業

また、成長に不可欠な3大栄養素と、カンボジアの伝統的な食材や料理との分類が事前準備の不十分さから不明確になってしまったことなどもこんごの課題として挙げられる。

これらの問題点はさておき、子どもたちは初めての授業に大はしゃぎで、普段とは違うディスカッション型の授業を大いに楽しんでくれていた。なによりもグループごとについてくれたツアー参加者の存在が、彼らの励みになっていたことも間違いない。

他方でこれらの「食育」意識が今後どのように日常として定着していくのか、については上述以外にも様々な問題がある。
今回の特別授業の一環として用意したお弁当は、現地の業者と相談しバランスの取れた副食や主食にしたが、1個当たりのコストが4ドル以上となり、この地域の子どもたちが日常的に食べることができない価格となってしまった。子どもたちと家庭に負担のない価格で提供可能な食の創造は、今後の最大の課題である。


当日のお弁当

 またカンボジアの既存の学校文化との接合をどのように工夫していくのか、については、今後さらに検証していく必要があるだろう。
 
 今回参加した子どもたちには、身長体重を定期的に計測する「身体検査」を提案し、それをデータ化して分析することとしている。身体検査のデータの問い扱いについては慎重にするよう先生たちにも要請しているが、そもそも身体検査が本質的にもつ「標準性」への従属が過度に強調されないようにする配慮も必要であろう。

 食べることは決してとまることのない毎日の所作である。だからこそ、今回の特別授業も継続していくことに大きな意味がある。一過性のイベントに終わらないよう、 食べることと自分の成長との関係を子どもたちそして親・教師たちがどのように主体化していくのか、これからの継続的活動にかかっている。

当日協力していたいだいたツアー参加者からは、食育と学校行事を組み合わせたイベントをやってはどうか、という提案もいただいた。また
田植えや農村見学などと合わせた、食べることへの意識を高める行事や、子ども達自身が実際に食材を調達し、料理を手掛けてみるような調理遠足などの実施も検討していきたい。
グループディスカッションの結果プレゼン
(事務局)

プノンペン スティンブミアンチェーVDTOでの「食育」特別授業報告その1


10年来VDTOを訪問を続けてきて常に感じてきたこと。それは子どもたち自身の「食」に関する無防備さ、であった。

昨年8月以来半年余りの現地調査や状況把握を踏まえて、今回のツアーでは、初の試みとして参加者の協力のもとVDTOでの「食育」に関する特別授業を試験的に実施することとした。

 
1、なぜ食育?

VDTOに通っていて気がついた事がある。それは、子ども達が朝の登校時間、休み時間に何かしら、食していることだ。食パンとコンデンスミルク、マンゴー、スナック、炭酸飲料、、、ポケットから数百リエルを出し、校内で買い、食す。食べる事が休み時間の過ごし方と言っても良いと感じる程である。みんなでわいわい食べる、それは微笑ましい光景だが、その一方で体の小ささが目立つ。だからいけない、良くない、とは一概に言う事はできないが、「食べるって大事だよ」ってことを子ども自身で気がつける、そんな企画をしたいと思ったのです。カンボジアの食生活に欠かせない御飯‘米’を中心にご飯の大事さが伝わる企画にしたいと考えています。(企画書より)
 

2、目標として

子どもが自分の食生活に興味を持つ

自分自身の身体、成長に興味を持つ

食事を食べる意味、食べ物の働きがわかる

 
日本的に解釈すれば、食育とは「食」に関する知識と「 食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる自分自身の「食」への関心を高め、それを「習慣」にすることをめざすもの。ということになる。

 しかし今回最も大切にしたこと、それは教職員も含めた学校全体として「食」への関心を高め、食べることと子どもたち自らが自分の成長との関係を主体的に理解することにおいた。

1/ワークショップ•クイズ内容
<クイズ>

出題形式:

 朝ご飯‘今日朝ご飯食べてきた人?’
①朝ご飯は何の為に食べるのでしょうか?

 A 勉強に集中するため

 B 生活リズムを整えるため

 C一日に必要な栄養を3回にわけて取るため

a 全部正解です。朝にはエネルギーが不足しているため、元気に勉強するためにも朝ごはんは大事。

 
②朝食にご飯を食べるとなにが良い?

  A眠くなる

 B体温をさげる

 Cエネルギーを作る

a C しっかり食べることで、お腹が減って力が出ない、ということにはならない。よく集中できる。


③お米に含まれる炭水化物を栄養にして働くのはどこでしょう?

  A

 B

 C心臓

a A お米、ご飯だけじゃなくて、パンにも炭水化物は含まれていて、食べることで、脳に栄養がいく。


④お米を食べるのに気をつけることは?
 A早く飲み込む

 Bたくさんを一度に口にいれる

 Cよくかんで食べる

a C 口の中でよく噛むことで、栄養になりやすい。

ご飯が体の中でする働きで正しいのはどれ?

 Aエネルギーの元になる

 B血や肉になる

 C身体の調子を整える

Aご飯はエネルギーのもとになります。

 ⑥とりすぎると身体に悪い「SOS」ってなに?

 Aお肉

 B塩•油•砂糖

 Cすいか

a B solt oil sugar

 なぜ毎日いろんな食べ物を食べる必要があるのでしょう?

 みんなが食べている食べ物には、それぞれ3つの働きがあります。
   a身体を作る b身体を動かす c元気でいられる

 みんなが普段食べているのは、どの働きをするでしょう?

A豚肉•鶏肉•卵•魚•豆乳•牛乳

Bマンゴー•空芯菜•果物•野菜

Cごはん•パン•おかゆ•麺•砂糖
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以上のコースウエアをもとに、今回はワークショップというより先生からの食に関する授業を中心に、子どもたちに自分自身の日常的な食事を振り返り、自分の成長との関連付けを意識化させることとした。次回は実施報告を。

2014年12月26日金曜日

バスでの道中



これは、道中立ち寄ったサービスエリア的な場所からの一枚。

いい天気!

としか言えないくらい青い空です。

カンボジアはちょうど、雨季が終わり、これから乾季へ、、、!

というところなので、そんなに暑くないのです。

って言っても30度以上はありますが、3月や4月に比べたら朝•晩が涼しくて、過ごしやすいのです。

そして二枚目は、そのサービスエリアでの昼食?風景です。
この時のバスは、私以外たぶん全乗客がクメール人!
なので、車内のアナウンスもクメール語オンリー!

さっぱりかんかんなのです、、、、。

サービスエリアに置いていかれては困るので、
運転手さん達を横目に押さえつつの昼食です。

この時は、ヌンバンチョップ!
素麺にカンボジアカレーがかかっているものです。

あぁ美味しかったなー!

陸路での移動はお尻が割れそうですが、楽しいのです!